攻グラ×男優対談企画

AV男優たちが本音で語り合う、全3回の対談シリーズ。
第2回はセックス経験人数が1万人を超えるという大人気AV男優・しみけんと、ゲイビ界の絶対王者・葛西龍臣の対談をお届けしたい。
AV業界の第一線で活躍する二人。果たしてどんなエピソードが飛び出すのだろうか。



──しみけんさん、葛西さん、本日はよろしくお願いします。

しみけん(以下、しみ):”やら”しくお願いします。
葛西:AVを愛するすべての皆様へ。葛西龍臣です。今日はよろしくお願いします。


──まず、ブロガー・はあちゅうさんとの第一子出産のご報告(2019年9月20日付)、おめでとうございます!

葛西:俺からも祝いの言葉を贈らせてください。
しみ:ありがとうございます! 「おめでとう」という言葉のありがたさを人生で一番かみしめてます!
葛西:こういった職業に就いていると、プライベートについてファンの方々に報告することについて色々悩まれることもあるのではないかと思います。それでも伝えてくださることを、俺は素晴らしいと感じました。本当におめでとうございます。


──はあちゅうさんとは、2018年7月に事実婚を発表するまで4年間にわたってお付き合いをされていたようですね。

Q1. しみけんさんの恋愛観についてお聞きしたいです!

葛西:それはぜひ伺いたいですね。
しみ:この仕事をしていると特別な恋愛観を持っているんじゃないか、と思われがちですが・・・いたって一般的ですよ(笑)
今のカミさん(以下:彼女)と結ばれたのは、一緒にいて純粋に楽しいからですね。感情や出来事を彼女オリジナルの言葉で伝えてくれる。
葛西:素敵なパートナーですね。ただ一緒に過ごしても、共にどこかへ行っても、世界の見え方を変えてくれそうだ。
しみ:感覚的には子供の時に、親が海外に出張した時のお土産話を聞いてる感覚に似てるかな。
そしてその言葉は時に勇気をもくれます。例えば僕がAV男優以外の仕事が増えて、「違う土俵でちゃんと自分を表現できるのか?」と悩んでいた時期に彼女は「違う土俵にAV男優のけんちゃんが立つだけで価値があること。上手くやろうとかは関係ない。いるだけで価値があるんだから」という言葉をかけてくれて、スッと心が軽くなったのを今でも感謝しています。
葛西:ああ……それは我々にも響きますね。
奥方のお言葉を借りるなら、同じ業界にいながら立ち位置の異なる俺たちがこうして並ぶことにも価値があると言えるのかな。励まされることです。

──素敵な関係ですね!


Q2. 葛西さんの恋愛観はいかがですか?

葛西:俺は博愛主義なんです。俺を求めてくれる人、俺が愛すべきだと感じた人、すべてに愛を与えたい。誰か特定のパートナーを持つ、という形を考えたことはありません。
もちろん、人生には何があるかわかりませんが。

──まさに数多の男を抱いてきた帝王、といったお答えですね。


Q3. もし「この人だ!」という相手を見つけたら、どういうアプローチをしたらいいと思いますか?
しみ:いつも楽しそうにしている姿を見せる、ですね。人は笑顔のあるところに集まります。人が集まるところには仕事もお金も集まり、すべてにモテるようになります。人はモテる人を好きになります。
葛西:至言ですね。
しみ:なのでいつも「笑顔」! それにはポジティブ思考が必要。「最悪〜」を「最高!」に変えるだけで未来が全然変わります。
言葉が未来を作りますので、最悪と言ったら最悪の未来が、最高と言ったら最高の未来がやってきますから。
葛西:仰る通りだと思います。しみけんさんの輝くような笑顔とお言葉は少しベクトルが異なりますが、俺も笑顔を見せることと、力強くはっきりした言葉を使うことを心がけています。
俺の場合、親しみやすくはないかもしれないが……共にいたい、側にいれば頼もしいと思ってもらうことはできるはずと。

──笑顔でポジティブ思考、意識してみます!


Q4. お二人はどうしてAV男優になろうと考えたのですか?

しみ:自分の居場所を15歳の時に見つけたんです。それがAVの世界でした。
葛西:居場所、ですか。
しみ:僕は4歳の頃からスカトロ癖がありました。でも誰にも言えず窮屈な青春時代を送っていた時に、たまたま見たスカトロビデオ「糞尿家族ロビンソン」の中で、今まで隠してきたスカトロ癖が肯定されてたんです!
それを見た時にイナズマが走り「ここに僕の居場所や仲間がいるのかもしれない」と思って目指すようになりました。
葛西:しみけんさんのような明確なエピソードはありませんが……
居場所を見つけた、という点では俺にも共通するものがあるかもしれません。

俺は根っから多くの人と関わることが好きなんです。
自分の知らない世界の話を聞くのが何よりも楽しかった。
人から知識を得ることで、人として成長してる気でいたいんです。
けどいくら知識があっても、自身の経験からくる考えじゃないから言葉に重みがない。
うわべだけで、結局自分は青臭いまま成長してないと気づき、将来に迷いました。

そんな時に知人の紹介で、ゲイビ監督の方と食事をする機会があったんです。
そこで「1本出てくれないか」とお声がけいただいて……実際に出演してみて…セックスも演技も上手いとはお世辞にも言えなかった。
しかし作品を見た方から応援メッセージを頂いて、これまでにない手応えを感じました。
自分の可能性を信じて、ここで一度本気で努力してみよう。
もっとたくさんの人を喜ばせるくらいに、と…それがきっかけですね。

──お二人にそんな背景があったとは。

しみ:もし僕が、この世界に居場所を見つけていなかったらと思うと……ゾッとしますね。ずっと我慢する人生だったのかもしれない。
だからこのAVの世界に本当に救われたんです。
葛西:俺の仲間や後輩にも、この業界に入って自分を解放できた、救われたと語る者がいます。ここは俺だけではなく、多くの者にとって重要な居場所なのだと思うと、この手で業界を盛り上げていきたい、支えたいという気持ちが強まります。
しみ:僕がこうやってメディアに出るのも「自分らしさを抑え込まないで、発信していく選択肢は必ずある」と思っているからです。
「自分で生き方を選択している意識がある人」は皆、幸せそうですよね。逆に「自分は仕事をやらされている」という意識がある人は、「早く休みにならないかなぁ」って思ってる傾向に。
僕は「早く仕事がしたい!」ってテンションだから、もうは十カ月休みなしですが、全く苦じゃない。
だって、「10カ月休みのない生活を選んでいる」という意識がありますから!
葛西:俺もここしばらく、自分が立ち上げた大型企画のために休みなく駆け回る日々が続いていましたが、その間は非常に充実していましたね。いつもより調子がよかったくらいです。

──ううう、胸にぐさりとくる言葉の数々……(笑)


──さて、真面目な話から一転。生々しいことを聞いていきます。

Q5. お二人の好きなプレイはなんですか?

しみ:好きなプレイは……そりゃラブラブプレイです(笑)
葛西:俺は一方的に奉仕されたり、奉仕したりするのも好きですね。体位としてはバックだろうか。俺の場合、相手役の男優が「支配される感じがいい」と言ってくれることが多い。
しみ:体位だったら…相手の顔が見えて密着できる「正常位」。
あとは……「ロールス・ロイス」でしょうか。

──ロールスロイス?

しみ:ロールスロイスは、バックの変化系になります。
説明すると、バックの体勢から女性の足を男性の足の間に土下座するように入れます。多分、この時点で感度が全然違いますよ。
そして、男性が女性の肩の前の部分を持って上体を起こさせます。
肩を持つことによって上体が安定するのと、女性の腰が入るのでペニスの軌道が「Gスポット経由ポルチオ行き」の軌道を描きます。
葛西:しみけんさんが命名された体位だと伺っています。ロールスロイスのエンブレムのような形になるんですよね。
しみ:僕の絡みを見ていただけたらわかると思いますが、女優さんの声のトーンが一気に上がるのがわかりますのでご参照ください(笑)
葛西:挿入角度や先端が当たる場所など、体位の細かな違いで、抱く側も抱かれる側も感じ方が変わってくる。より深い性感を求めて工夫するのは、俺たちの腕の見せ所でもありますね。


Q6. エッチの際にこだわるポイントはどこですか?

しみ:プライベートですと、ムードと共感性。仕事ですと女優さんのみならず、その場や見ている人までも「気持ちよくなれる」ように絡みます!
葛西:そうですね、皆を巻き込むようなセックスは俺も心がけています。
それと個人的には「これが葛西龍臣だ」と印象付けるような振る舞いをすること。それでいて独りよがりにならないよう、相手を確実にイかせること。


Q7. 女性がエッチなコンテンツを楽しむことについてどう思われますか?

しみ:とても良いことだと思います! スマホで女性も気軽にコンテンツに触れるきっかけを作ってくれたスティーブ・ジョブズ氏に感謝です!
葛西:技術革新や便利な端末の普及によって、アダルトコンテンツにアクセスしやすくなったことは大きいですよね。どんどん楽しんでほしい。
女性の方から応援の言葉をいただくたび、とても嬉しく思っています。「ゲイビ」とは言いますが、ゲイだけのものではない。多くの方の日々の彩りになればと思います。
……何者であろうと歓迎しよう。俺についてこい、必ず悦ばせてやる。

──葛西さん、ファンサービスありがとうございます!(笑)


Q8. 最後にお二人のこれからの野望を教えてください!

しみ:生涯現役!
葛西:ゲイビ業界をこの手でより盛り上げていく!


──エロの話から真面目な話まで、ありがとうございました!

一同:ありがとうございました。